フットサルで上手にパスを受けるには「動き方」と「動くタイミング」が重要です。
つまりボールを持っていない時の動き=オフザボールの動きが重要になります。
試合中にボールを触っている時間は多くないです。
むしろボールを触っていないオフザボールの時間の方が多い。
だからこそオフザボールの動き方を少しでも良くして、フットサルのプレーレベルをあげることが可能です。
今回の記事では「動き方」にフォーカスを当て、「どう動けば良いか」を見つける為のシンプルな考え方をお伝えします。
フットサルでの動き方で悩んでいる方は、この記事を読んでみてください!
オフザボールの動き方! 相手DFとの関係性から動きを考える
「出典 https://www.youtube.com/watch?v=r7sQr9VVe20」
フットサルの動き方について解説している記事は以前にも書いて言います。
そこで話した重要な考え方が「どの観点からフットサルの動き方」をみていくのかです。
ホシノは「味方(パサー)との関係」と「敵(マーカー)との関係」の観点から、オフザボールの動きを考えることにしたと話しました。
そして前回の記事では「味方(パサー)との関係」の観点からみたオフザボールの動き方を解説したのです。

上記の記事の続きとして本記事で「敵(マーカー)との関係」の観点からみた動き方を解説します。
「マーカーとの関係」の観点からみるとフットサルの動き方は大きく3つに分けられるでしょう。
- マーカーから離れる
- 自分のマーカーじゃない相手に近づく
- マーカーの間のスペースに留まる
正直なところ「味方(パサー)との関係」よりも「敵(マーカー)との関係」の観点からの方が動き方の意味が分かりやすいと思います。
なので今回の記事だけでも読んで頂いて、フットサルでのオフザボールの動き方をマスターして頂ければ嬉しいです。
この3つの動き方だけ覚えて試合中に組み合わせていけば、今よりも楽にボールが受けられたり、チームのチャンスを生み出すことができるでしょう。
フットサルのオフザボールの動き方 マーカーから離れる
マーカーとの関係からみる動き方の1つ目は「敵(マーカー)から離れる」です。
試合中にボールを受けるためには自分をマークしている相手DFをはがして、フリーになる必要があります。
だからといって完全にフリーにならなくても大丈夫。
フットサルだとマンマークでのDFが多いので完全にフリーなるのは難しいです。
なので一瞬だけでもよいのでマークを振り切りボールをもらえるような状況をつくることが大切。
そこで重要になるのが「マーカーから離れるタイミングと離れる前のポジション取り」です。
この2つを意識してないプレーヤーは動き回ってマーカーを振り切ろうとしているのに、全然マークをはがすことができない場合が多いと思います。
この2つのポイントを知って正しくマーカーから離れるだけで、格段に味方からパスをもらえやすくなります。
マーカーから離れるタイミング
まずはマーカーから離れるタイミングです。
このタイミングを見極めるにはパサーとマーカーをみて判断する必要があります。
- パサーがパス出せる状況にあるか
- マーカーがボールウォッチチャーになっているか
そもそもパサーがパスを出せる状況でなければ、マーカーから離れてもパスがでてこないのでボールを受けられません。
フリーになったとしてもパサーがボールをだせる時には、しっかりマークされてるなんてことになりやすいです。
その為、パサーがパスをだせそうなタイミングで動きだしてください。
また自分のマーカーがボールばかりをみて、自分の位置を全然確認していないタイミングがあります
このようなタイミングをボールウォッチャーというのですが、この時にスッーとマーカーから離れると簡単にフリーになれるのです。
マーカーは離れたことに気づくのが遅れるので、特に素早い動き出しなども必要なく簡単にフリーになれます。
マーカーから離れる時はこの2つを意識してみてください。
マーカーから離れる前のポジション取り
先に結論から言うとマーカーがボールの位置と自分の位置を同一視できない位置にポジションを取ることが大事になります。
これは何故かというとマーカーから離れるタイミングで話した、ボールウオッチャーの状態を生み出す機会を増やすためです。
マーカーがボールの位置と自分の位置を同一視できない位置にポジション取りをしている場合、相手マーカーがボールの位置を確認した時、必ずボールウォッチャーになっています。
その瞬間に相手マーカーから離れればフリーでパスを貰える可能性が、かなり高くなるでしょう。
マーカーがボールの位置と自分の位置を同一視できない位置は時と場合によっていろいろです。
1番分かりやすいのはマーカーの背中に手が届くくらいの位置でしょうか。
この位置だと相手マーカーが近くに自分のマークするプレーヤーがいると思い、油断してボールウォッチャーになりやすいです。
意識してこの位置にポジションをとり、最高のタイミングでマーカーから離れてパスを受けていきましょう。
参考の動画はこちらです。
「出典 バックドア」
フットサルのオフザボールの動き方 別のマーカーに近づく
マーカーとの関係からみる動き方の2つ目は「別のマーカーに近づく」です。
「別のマーカーに近づくとフリーになれないのでは?」と感じるかもしれません。
この動き方は、どちらかというと味方がパスを受けられるスペースをつくる為の動きになります。
しかしながら自分がフリーになる時もあるでしょう。
動き方としては自分をマークしている敵DFはほっておいて、他の味方をマークしている敵DFの視界に入っていくような形です。
この動き方によってどのようなメリットがあるのか?
そのメリットは敵のマークがズレることにあります。
他の味方をマークしている敵DFに近づくことで瞬間的に敵DFは、元々マークしていた味方と自分のどちらをマークすべきか迷いが発生するのです。
元々マークしていた味方をそのままマークすると自分がフリーになり、自分にマークを切り替えると元々マークをしていた味方がフリーになります。
敵DFを混乱させることでマークのズレを誘発して、効果的なパスが生まれるのです。
この動きっぽい参考の動画がこちら。
「【分析】列を落ちる動き【間接カーテン】」
めっちゃ綺麗に味方がフリーになっているのが分かるでしょう。
こういった動きがあるのとないのではチームとしての攻撃の幅が全然、変わってきます。
積極的にこのような動きをおこなっていきましょう。
フットサルのオフザボールの動き方 ライン間に動いて留まる
マーカーとの関係からみる動き方の2つ目は「ライン間に動いて留まる」です。
パスを受けるのが上手な選手はこの動きをよくおこなっているイメージがあります。
この動きのイメージとしては相手チームのフィールドプレーヤーが前と後ろで2人と2人に分裂した時、その間に動いてボールを受けるイメージです。
「出典 [フットサル個人戦術]ライン間」
「出典 170610 ライン間侵入」
イメージとしては上記の動画のような感じになります。
上手いタイミングでこのライン間に侵入できれば、相手DFは誰がマークするのかがぶれて、フリーでパスを受けることが可能です。
ポイントは「ライン間が生まれてるな」と感じた時に、そのスペースにすぐに侵入することになります。
そしてこのスペースでボールが受けられなかった時は、再び動き直しをするようにしましょう。
ライン間に生まれるスペースは一瞬であり、スペースが閉じてから居座り続けれるとパス回しが滞る可能性が高まります。
またライン間の位置では「誰がマークすべきか」がぶれるので相手DFが2人、あなたの動きにつられてプレッシャーをかけにくる可能性も高いです。
その為、ライン間でボールを受けるには高いボールコントロール技術が必要であったり、1タッチでパスできる状況判断能力が求められます。
しかし、ライン間でボールを受けられれば相手DFの守備を崩せやすくなるので、スペースがあると感じた時は積極的にライン間に侵入することが大切です。
そして練習や試合を経験していくことで、このライン間でのボールの扱い方を学んでいければベストだと思います。
まとめ
今回は「相手(マーカー)との関係」の観点からみたフットサルでの動き方についてお伝えしました。
今回の記事をまとめるとこんな感じです。

・「相手(マーカー)との関係」の観点からみた動き方は3つ
・①マーカーから離れる
・マーカーから離れる時はタイミングが重要
・➁別のマーカーに近づく
・➂相手DFのライン間に動く
フットサルの動き方は非常にシンプルです。
しかしながらパスを受けるためには動き方だけでなく動くタイミングも重要になります。
このタイミングは個人の身体能力に左右されることもあるので、練習や試合の中で自分だけの感覚を磨いていく必要あるでしょう。
動き方を覚え、動くタイミングを磨く。
そうすることでオフザボールの質が高い優秀な選手になれます。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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