フットサルのオフェンスで重要となるのがパス回しだと思います。
ポンポンとリズム良くパスが回って、シュートが決まるととても楽しいですよね~
相手チームが何もできないくらいパス回しで崩せると、「これぞフットサルの醍醐味だ♬」と思ってしまうでしょう。
ただフットサルはコートも狭いので中々キレイにパスを回せない悩みを持っている人は多いのでは?
そんな悩みがあるとフットサルの「戦術」を調べて、上手くパス回しが出来るようにしようとしがちです。
…「戦術」を調べるのはちょっと待ってください!
実は「戦術」よりも大事なパス回しの基本があります。
これを知らずに戦術を知っても結局、試合で上手くいかずパス回しが出来ないでしょう。
今回はそんな戦術よりも大切なフットサルでのパス回しの基本をお伝えします。
フットサルのパス回しで重要な基本とは?
戦術よりも大事なパス回しの基本ですが、footballhackさんのパス理論の記事を参考にしています。
ポゼッションサッカーのパス理論の記事を参考にフットサルで使えそうな部分を抜粋した形です。
十中八九ですがより深く理論を知りたいなら、この記事を読まずにfootballhackさんの記事を読んでください(笑)
「サッカーしてる人なら絶対読むべき」と言えるくらいパス以外にも完成された理論が書かれています。
さてS.Kが考える「フットサルのパス回しの基本理論」は下記の通りです。
- 縦パス→縦パス→横パスまたは横パス→横パス→縦パス
- 2タッチ→2タッチ→1タッチまたは1タッチ→1タッチ→2タッチ
- ショートパス→ショートパス→ロングパス
パス回しで綺麗に崩せている場合、上記の3パターンの1つまたは複数のパターンが、組み合わさったような感じでパスが回っているはず。
サッカーやフットサルでレベルの高いチームでやっていた人は、無意識にこの基本が体で分かっていて自然とやっているイメージ。
普通にボールをトラップできて、狙ったところにパスが出せるくらいの方なら、この基本をマスターすることで綺麗なパス回しに参加できるようになると思います。
フットサルのパス回しの基本理論の説明
これが「フットサルのパス回しの基本理論」です。
- 縦パス→縦パス→横パスまたは横パス→横パス→縦パス
- 2タッチ→2タッチ→1タッチまたは1タッチ→1タッチ→2タッチ
- ショートパス→ショートパス→ロングパス
ほとんどの方が書かれていることの意味は分かると思いますが、簡単に説明していきます。
「縦パス→縦パス→横パスまたは横パス→横パス→縦パス」は縦パスが2回つながったら次は横パス、横パスが2回つながったら次は縦パスを狙うという意味です。
「2タッチ→2タッチ→1タッチまたは1タッチ→1タッチ→2タッチ」は2タッチで2回つながったら次は1タッチ、1タッチで2回つながったら次は2タッチでパスを狙おうということになります。
「ショートパス→ショートパス→ロングパス」はショートパスが2回つながったら次はロングパスを狙いましょうという意味です。
この3パターンの基本理論を単独、または複数組み合わせてパス回しが出来ていると綺麗に崩すことが可能でしょう。
イメージしやすい例だと「自陣でフィクソとアラが横パスを2タッチで2回して、次にダイレクトでピヴォに縦パスを当てるプレー」ですかね~
この理論を意識してパス回せば他の要素も絡んできますが、綺麗にピヴォに縦パスが入ると思います。
なぜフットサルのパス回しの基本理論が有効なのか?
「出典 https://blog.zamakenji.com」
なぜ「フットサルのパス回しの基本理論」がパス回しをする上で重要なのか、説明していきたいと思います。
結論から言うと「フットサルのパス回しの基本理論」でパス回しをするとゾーンディフェンスの原則から生まれる穴を突ける為に重要となります。
大体、フットサルのディフェンスってゾーンディフェンスで守っているはずです。
ではゾーンディフェンスの原則とは何なのか?
footballhackさんの記事であるマクロつなぎ論5 収束と拡散からゾーンディフェンスの原則を引用させて頂きます。
ゾーンディフェンスの目的は、オフサイドラインを設定し、それぞれの選手間の距離を縮めることで、それぞれの選手の移動距離を少なくして、相手にプレッシャーを与え、ボールを奪うことにあります。
ゾーンディフェンスの方法は、チャレンジとカバーの原則を守り、ボールのある場所に依って、守備者全員のポジションを少しずつ修正することで、相手に苦しい体勢でボールをポゼッションさせてミスを待ち、数人でボールホルダーを囲んで奪うというものです。
このやり方はパスコースが限定されるほど、守備の陣形がより小さくなる、収束する傾向を生みます。
なので、攻撃側はDFが集まってきたらボールを密集地帯から外に逃がして、広いスペースに展開すれば、相手の逆をつけることになります。
要するにゾーンディフェンスとは「オフェンスが利用できるスペースを狭めて最終的にボールを奪う戦術」と言えます。
なのでゾーンディフェンスを行うとDF全体はボールがある方向に収束していくのです。
この収束するという原則を逆手にとることで綺麗にパス回しが出来るようになります。
例えばですが「横パス→横パス→縦パス」では横パス2回で自陣にDFを引き寄せることで縦パスが出せるスペースを上手くつくることができ、「ショートパス→ショートパス→ロングパス」ではショートパス2回でボールがあるスペースにDFを引き寄せ、ボールがないスペースを大きくつくることで崩しのパスが出せるようになるということです。
このパスの流れを意識してゾーンディフェンスの原則の逆を突くことで、フットサルの狭いコートでも広いスペースを作り出すことが可能になり綺麗にパスが回るようになります。
このパスの流れがないパス回しになると「パスが回っているけど攻め切れない状況」や「パスを回させられている状況」に陥るでしょう。
この「フットサルのパス回しの大原則」を実践する為に必要なのは下記の通りです。
これを実践するために必要なのは、自分にボールが巡ってくるまでの軌跡を意識することです。
ボールの足跡を記憶するとも言い換えられます。
「出典 ミクロつなぎ論4 横横縦あるいは縦縦横」
パスがどのように回っているのかを意識しながら、DFの収束具合を感じて効果的なパスを出せるようになれば中級者以上のレベルだと言えると思います。
まとめ
今回はフットサルで戦術よりも重要なパス回しの大原則について紹介しました。
今回の記事をまとめるとこんな感じです。

・次の3つの大原則を意識しながらパス回しをおこなえるように
・①縦パス→縦パス→横パスまたは横パス→横パス→縦パス
・➁2タッチ→2タッチ→1タッチまたは1タッチ→1タッチ→2タッチ
・➂ショートパス→ショートパス→ロングパス
・大原則を意識してパス回しすることでゾーンディフェンスの穴を突ける
・ゾーンディフェンスの穴をつくことで綺麗にパス回しが可能に
今回、お伝えした大原則を意識することで今よりもパスが回るようになるでしょう。
確実にフットサルの戦術を覚えて練習するよりもこの原則を意識して練習する方が成果が出るはず。
サッカーしていたプレーヤーでフットサルでも上手いことパスを回すことが出来ているプレーヤーは自然とこの原則を利用してプレーしています。
フットサル初心者の方でパスを上手くつなぎたいと思っている人は、今回の大原則に沿ってパスを出すように心掛けてみてください。
それでは今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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