個人フットサルやフットサルの大会に参加していて、いろんなプレイヤーを見ていると、「この人はパスの精度が高いなぁ」と思う方がいる。
そんなパスの精度が高くて上手いプレーヤーがいると安心してプレーできる。
同じチームにそんなプレーヤーがいるととても楽だ。
たまたまだがフットサルの都道府県リーグの1部リーグでフットサルをしている人に、「パスを出すときに考えているポイント」を伺うことができた。
今回はホシノが本当に上手いフットサルプレイヤーに伺った、パスが上手くなるポイントを紹介しようと思う。
フットサルのパスが上手くなるポイント① フェイクを入れる
上手いパスやパスミスをしない為のポイントの1つ目が「フェイク」を入れることだ。
フットサルで試合を決めるようなパスを出すプレーヤーはこのフェイクの入れ方が上手い。
フットサル初心者がパスを出そうとする時はどこにパスを出すのかが早い段階で予測できるかもしれないが、熟練のフットサルプレーヤーだとギリギリまでどこにパスを出すのか分からない。
どこにパスを出すのか分からない状況を上手くつくりディフェンスを惑わせることで、思い通りのところにパスを正確に出せるようになる。
このパスを出すときのフェイクについて2つほど技術を教わったので共有したい。
1つ目がパスを出すタイミングをズラすことだ。
味方にパスを出したいがマークしているDFがパスカットを狙っている時に、使える技術である。
このような場面で普通にパスを出そうとすると、マークしているDFはパスカットをしようと動き始める。
このDFが動き始めたタイミングでボールを蹴る動作をキャンセルする。
するとDFは「パスを出さないのだな」と判断してその場で立ち止まることになる。
そしてこのDFが立ち止まった時に味方にパスをだすようにしよう。
1度止まってから再び動くには時間がかかるのでパスカットされる可能性は低くなり、高確率で味方にパスが通る。
このフェイクが成功すると相手DFはフェイクの可能性も考えないといけないので、うかつにパスカットできなくなる。
そうなると更に楽にパスを通しやすくなるので、覚えておきたい技術だ。
2つ目の技術はパスを出す方向と体の向きをズラすことだ。
極端な例でいうとノールックパスということになるだろうが、あそこまで露骨にズラす必要なない。
角度でいうと20~45度くらいパスを出したい方向と体の向きをズラすイメージである。
これまでの経験則から「パサーは体の向きの方向にパスを出す」という考えの元に、DFはどこにパスが出されるのかを予測している。
この予測を外す為に必要となるのが実際のパスと向きをズラす技術になる。
元スペイン代表のサッカープレイヤーであるシャビ選手などは、この技術が抜群にうまかった。
参考となると思うのでシャビ選手のパス動画などをみることをオススメしたい。
フットサルのパスが上手くなるポイント② パスが通る確信がある時しか縦パスをしない
上手いパスやパスミスをしない為のポイントの2つ目が「縦パスを無理に通そうとしない」ことだ。
このポイントはどちらかというとパスミスをしないためのポイントになるだろう。
フットサルで1番パスを出されたくないのは縦へのパスだ。
ピヴォに縦パスが入るとそこからピンチになりシュートまでもっていかれやすい。
DFの共通認識として「縦パスを出されたくない」ということがあるので、やはり縦パスのコースはパスが通りずらい。
この縦パスを通してこそ「フットサルでパスが上手いプレーヤー」とも言えるのが、縦パスを狙いすぎてパスカットされまくるのであれば2流プレーヤーである。
難しい縦パスを出すことは確かに快感であり、周囲からもプレーを賞賛されるので狙いたくなる気持ちはよく分かる。
だがパスが通らなければチームのピンチを招くただのパスミスだ。
本当にパスが上手いフットサルプレーヤーはこの縦パスの狙い方が絶妙である。
もちろん難しい縦パスを狙うこともあるのだが、基本的に縦パスが通りそうにないなら別のパスコースに繋いでいる。
そしてパス回しによって縦パスのチャンスができたときに綺麗に縦パスをだしている。
このどこにパスを出すのかの状況判断能力が非常に高いからこそ、パスが上手いプレイヤーはパスミスが少ないのだろうと思う。
パスミスを減らしてパスが上手いとされるプレイヤーになるのであれば、無理な縦パスを狙うことを避けるべきだろう。
フットサルのパスが上手くなるポイント➂ 受け手がトラップしやすいタイミングでパスをだす
上手いパスやパスミスをしない為のポイントの3つ目が「受け手を考えてパスを出す」ことだ。
このポイントは分かる人には分かる部分で、本当にパスが上手いプレイヤーはここまで考えてパスを出しているのかとなるだろう。
本当にフットサルのパスが上手いプレイヤーは、
- 相手DFに遠い方の味方の足に合わせてパス(もしくは味方の利き足にパス)
- 味方の動いているスピードに合わせて味方の少し前にボールが行くようにパス
- 相手DFのマークが緩くなったタイミングでパス
上記のような部分まで考え、判断してパスをだしている。
全てはパスを受けた味方が次のプレイヤーが楽にプレーできるようになる為である。
フットサル初心者やレベルが高くないプレイヤーなら何となくで出しているパスも、本当にパスが上手いプレイヤーは目的をもってパスをだしているのだ。
このような部分まで意識してパスをだすことによって他の味方がプレーしやすくなり、チームとして勝てるようになるだろう。
上手いフットサルプレイヤーと試合をすると、なんだか急激に上達したような感覚を覚えた人もいるかもしれない。
それは上手いフットサルプレイヤーが味方の次のプレーまで考えて、パスをだしていることが理由の1つにあるのかもしれない。
この部分まで意識できるようになれば、難しいパスを出してパスが上手いと思い込んでいる中級者プレイヤーよりもはるかに上手いプレイヤーになっているだろうと思う。
まとめ
今回は都道府県リーグの1部で活躍しているフットサルプレイヤーに教わった、パスが上手くなるためのポイントを紹介した。
今回の記事をまとめるとこんな感じ。

・パスを出す前にフェイクをいれる
・縦パスを狙いすぎず、確度の高い場合に縦パスを狙う
・味方が次のプレーをしやすいように考えてパスをだす
今回、お伝えしたパスのポイントを意識すれば、パスが正確に繋げられるようになるだろう。
とは言え、パスが上手くなりパスミスを減らすには正確にボールを蹴ることが重要になる。
この部分については正しいボールの蹴り方を覚える必要があるだろう。
正しいパスを出す方法については下記の記事を参考にしてほしい。

今回の記事はここまで。
最後までお読みいただきありがとう!
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